ここではウーさんの詩集を閲覧することができます。ウーさんは友人と呼べるかどうかはよくわからない私の知り合いです。出合ってからもうずいぶんと長く経ちまして、どの友人よりも古い仲です。
そのウーさんですがちょっと変わった人で自分の日記を半年ごとに私のとこへ送りつけてくるんです。その日記は毎日の天候、食事の内容、ひいきにしているスポーツチームの勝敗が書かれているほかに、日によってテレビ番組・映画・本・音楽の感想や時事問題についての意見がちりばめられたもので、内容としてはありふれたものだと思います。ただ、ときおり詩のような言葉の列が日記の形式を乱している部分が現われるのです。
私はその部分を読む度に、「あの人はこんな人だったのか?」とか「なんであの人がこんなことを書くのだろう」と驚かされます。そして「人を見る目」ということを深く考えてしまいます。また、「自分だけ読まされている」という気持ちで息苦しくなりウーさんに内緒で友人に見せたこともあります。
近頃はウーさんと会うこともめっきり少なくなりましたが、先日思いきって連絡したところ、ここでの公開はかまわないとおっしゃるのでみなさんに見てもらうことにいたしました。
私一人が気楽になりたいがための企画といわれれば身も蓋もないのですが、お時間の許すかぎりお立ち寄り下さいますようお願い申し上げます。
きょーみしんしん またこんど |
※日記からテキストファイルにするのが大変なので作品は少しずつ増やしていきます